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更新日:2021.10.15 / 掲載日:2021.10.15
日野自動車とREE、次世代商用モビリティコンセプトがデザイン賞受賞
日野自動車株式会社は10月15日、電動モビリティ企業であるREE Automotive Ltd. (本社:イスラエル テルアビブ、以下 REE)とともに、European Product Design Award 2021の「Design for Society」部門において最優秀賞を受賞したと発表した。
脱着可能でフレキシブル・多用途なモビリティ開発
日野とREEは2021年4月に業務提携契約を結び、「次世代商用モビリティを通じた社会への新たな価値提供」というビジョンの実現に向けて協業してきた。両社が共創する次世代商用モビリティが評価され、今回の受賞となった。
両社が開発を進める次世代商用モビリティは、モジュール構造となっており、REEのEVプラットフォームを採用した動力部分(シャシモジュール)と、人や物・サービスを運ぶ荷室空間(サービスモジュール)で構成される。EVシャシは両社で共同開発し、主要コンポーネントを一つのシステムに統合、ホイールとシャシの間に設置するREEcornerTMテクノロジーを活用する。低床・フラットで使用者のニーズにフレキシブルに対応し、自動運転にも対応可能。
また、サービスモジュールは、シャシモジュールから簡単に脱着することができ、独立したユニットとして物やサービスを届ける一方、シャシモジュールは単独で稼働して他のサービスモジュールの動力として活用することができる。モビリティ起点のデータを組み合わせることで、MaaS (Mobility as a Service)やラストワンマイル物流での活用はもちろんのこと、このモジュール構造により全く新しい提案ができるとみられる。日野は、この次世代商用モビリティを通じて、CO2排出量の削減、インフラへの負荷の最小化、交通渋滞の緩和、企業の経営資源の最適配分などにより新たな社会的価値を提供するとしている。
まずは2022年度までにハードのプロトタイプを開発し、並行してビジネスモデルの検討・実証実験が進められる予定。
社会への新たな価値提供を目指す、次世代商用モビリティ
日野のチーフエンジニアである山口誠一氏は、「このような栄誉ある賞を、良きパートナーであるREEとともに受賞できることをうれしく思います。私たちは次世代商用モビリティを通じて社会に新たな価値を提供していきます。このフラットなシャシと脱着可能なサービスモジュールによってサービスやコンテンツが移動を手に入れ、暮らしや街に新陳代謝を起こすことで人と地域が繋がり合い、嬉しさの循環を創造し、豊かで持続可能な社会の実現を目指します」と語った。
REEの共同設立者かつ最高技術責任者であるアヒシャイ・サルデス氏は、「日野は世界有数のトラックメーカーであり、私たちはともに社会への新たな価値提供とCO2排出量削減に取り組んでいます。私たちのコラボレーションがこの賞で評価されたことを光栄に思います。私たちのREE CornerTMおよび制御技術とフルフラットプラットフォームは、モジュール式商用BEVの様々な新しい活用を可能にし、ゼロエミッションの未来に貢献します」と語った。
European Product Design Award
日常生活をより良いものとするための実用的で考え抜かれた製品を生み出している、才能ある国際的なプロダクトデザイナーの努力を称えるために創設されたアワード。優れた製品を作るための戦略的な思考と想像力が評価される。
https://www.productdesignaward.eu/
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